司馬さん一日一語☞『外法』(げぼう)

外法とは外道と
同じような意味で、
仏法意外の
祈祷術をいう。


すでに奈良朝のころにあったが、貴族が怪奇譚を好んだ平安時代には、大いに民間のあいだで活躍した。

猿の子や猫の頭の干しかためたものを本尊にして、自分の祈祷の霊験をあらわそうというのである。
本尊には、人間の頭が最上とされた。
どの頭でもいいというのではなく、私の作品のなかに書いたような条件が必要なのだ。
それを外法頭といった。
外法使いたちは外法頭をもつ男をさがしまわり、生前に予約して死後それを頂戴して、ズシに入れて持ちあるく。
頭の持ち主こそいい災難であった。

☞出典:『最期の伊賀者』(文藝春秋新社)

 

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