司馬さん一日一語☞『華族』

華族というのは、
公侯伯子男。


江戸体制をつぶしたとき

公卿や諸大名の礼遇を考えねばならなくなって
設けられた制度です。
とくに維新に功績のあった大名は特別のはからいがありましたが、
平凡な大名は石高に応じて爵位があたえられました。
五万石ぐらいなら子爵、三十万石ぐらいなら伯爵、
加賀百万石の前田家は侯爵といったぐあいです。

薩の島津と長の毛利は公爵です。
その制度のなかに維新の功臣も汲みあげられ、
華族(かぞく)という旧公卿や大名の礼遇をうけたのです。

☞出典:『歴史の中の日本』(中央公論社)

 

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